現在、ブログという形で情報を発信している方は多くなりました。
ブログには自社のブログ(業者に作ってもらったのも含む)と、他社が提供している無料のブログがあります。
どちらを使っているかによって、対策も異なりますが、主に自社のブログについてのお話です。
自社のブログとは、例えば「Wordpress(ワードプレス)」といったシステム(CMS「コンテンツマネジメントシステム」と言います)をホームページに組み込んで、自社のホームページの一部として管理・運営するものです。
一方他社が提供しているブログとは、アメブロやライブドアブログといった、無料または有料で提供されているブログで、ユーザー登録をすることで利用することができます。
ご存知だと思いますが、ブログ記事にはコメント欄があり、見た人が簡単にコメントできるようになっています。
コメントの内容は置いておいて、本当にコメントしたいと思っている人が書いたものであれば良いのですが、ブログの内容とは関係のない、意味のわからないコメント(日本語や英語)が来ることもあります。
いわゆる「スパムコメント」というものです。
スパムコメントは大抵どこかのホームページのリンク(URL)も一緒に掲載しています。
なぜコメントする必要があるでしょうか・・・?
例えば自分がAというブログを運営しているとしましょう。
そのブログにXというホームページのリンクをつけたスパムコメントが掲載されてしまったとします。
そうすると、AのページからXへとリンクを辿って行くことができますよね。これを狙っているのです。
外部からのリンクが多いと、検索エンジン対策になる(検索順位が上に上がりやすい)という考えがあります。
上記の例ではA→Xのように、B→ X、C→Xと増えていけば、検索エンジンでXが上位に表示されやすい、といった感じです。
いろいろなブログにリンク付きのコメントを入れることで、検索エンジン上の順位を上げようと画策している業者がいるようです。
逆に言うと、コメント内にリンク先がどこにもないのであれば、誰かの書いたコメントだと判断できますけどね・・・。
完全に防ぐには、コメント欄を廃止するのが一番簡単です・・。
でも、貴重なコメントを残してくれるお客さんを大事にしたい、ということもあるでしょう。
自社でブログを運営している場合は、まずはスパムフィルターが入っているか確認してみてください。
「スパムフィルター」とは、いろいろな条件を元にスパムと思われるコメントを削除しつつ、本当のコメントは受け取れるような設定またはプログラムのことです。
例えば外国からのコメントは受け付けない・・・、などといった感じです。
一般的にはそれぞれのブログのオプション設定や後付けの設定で導入できるようになっています。
それでも、いわゆるコンピュータウィルスのようなものと同じで、あるスパムを防御できたと思ったらまた新たなスパムが・・というイタチごっこではあります。
ある程度はしょうがないものと思った方が良いかもしれません・・・。
そのため、最終的にはスパムが勝手に公開されないことだけ気をつければ良いと思います。
コメントが来ても、勝手に公開されないようにし、公開前に承認を必要とする仕組みにしておけば良いだけです。
最近はデフォルトの設定で、承認が必要になっていることも多いです。
また念のためですが・・・、スパムコメントを本当のコメントと勘違いしないよう、お気をつけください。
以前見たことがあるのですが、スパムコメントを本当のコメントだと思って、返信している方がいました・・・。
そのコメントは英語だったのですが、「Nice blog! I agree with your opinion・・・」などと、なんとなくコメントっぽくなっていました。
日本語しか書いていないブログなのですが、英語でコメントすること自体がおかしいですし、どのブログにも書けそうなコメントであったことに気づくべきなのですが・・・。
せっかくスパム対策をしているのに、スパムを公開してしまって恥をかかないよう、そのようなことがないようにお気をつけください・・・。