まず、「検索エンジンの順位」と言っても、検索されたキーワードによって出てくる結果も違います。
そのため、あるキーワードの検索結果では1位であっても、別のキーワードの検索結果では自分のホームページが出てこない、ということは当然にあるわけです。
それを踏まえて、まずは検索エンジン上で確実に1位になるために簡単な方法があります。
それは、自社(または店舗)名で検索してもらうことです。
いろいろなホームページへのアクセスの傾向を見ていると、検索されたキーワードの中で最もアクセス数が多いのは、社名や店名そのものであることがほとんどです。
例えばどこかで名刺交換をした人、もともとの常連のお客さん、友達からの評判を聞いて店の名前を知った人・・・、など何らかの形で社名・店名を知ることになった人が、興味を持ってホームページにアクセスしているのです。
そういう人が多ければ多いほど、知名度があるということを意味します。
もちろん競合他社が動向を見るために、チェックしているのかもしれませんし、場合によっては自社の従業員の方だって検索して見ているのかもしれません。
そうであったとしても、実際のお客さん(またはお客さん候補)も一定数確実にいるわけで、多いのに越したことはありません。
業種や業態によって事情は異なるかもしれませんが、検索エンジンで順位を上げるための(多くの場合、小手先の)テクニック以前に、日々のいろいろな営業活動や販促活動が自社・自店舗への検索へとつながっていくことを忘れてはいけないと思います。
そして、もっと具体的なキーワードの検索で上位に入りたい、と思う方も多いと思います。
例えばですが、日本橋に居酒屋をオープンしたとします。
ホームページを作って、「日本橋 居酒屋」と検索したときに上位にランクインしたいという場合、検索エンジン上で上位にランクインするのは正直厳しいです・・・。
競合が多いですし、居酒屋などの情報ポータルサイト(「ぐるなび」とか「食べログ」)も上位にひしめいているわけです。では、「日本橋 居酒屋 個室」、「日本橋 居酒屋 個室 接待」とした場合はどうでしょう?「日本橋 居酒屋」という検索キーワードよりも、だいぶライバルも減ってきます。つまり、検索キーワードで上位を狙う場合は、まずはニッチな(とはいかなくてもある程度具体的な)キーワードを攻めるべきです。もちろんそのためには、自分のビジネスの独自性がなければいけません。上の例で言えば、日本橋の単なる普通の居酒屋ではなく、完全個室でビジネスの接待に使えるような落ち着いた雰囲気の居酒屋でなければそもそもホームページも成り立たちません。検索エンジンで1位(そうでなくても上位)にくるようにするということは、ある特定の検索キーワード(どんな特殊なものであっても)で自社・自店舗がピックアップされるということです。つまり「独自の売り」がなければならない、ということです。ホームページを作ってから、検索エンジンで上位になるために何か対策するのではなく、ビジネスを立ち上げた段階で、検索エンジン上の立ち位置が決まるといっても良いかもしれません。多少大げさではありますが、ビジネス上の強みや独自性を把握することと、検索エンジン対策は密接な関係があります。ぜひ参考にしていただければ幸いです。