カテゴリー別アーカイブ: トラブル解決

「サジェスト対策」の営業が来たのですが、役に立ちますか・・・?

最近、あるお客さんから、下記のような営業がありました。

最初に電話があったようですが、その後に下記のようなメールがありました。

—————————–

ご担当者様、

先ほどは、お忙しい中突然のお電話で申し訳ありませんでした。

さっそくではございますが、この度はSEO対策よりも即効性もあるサジェスト対策をご案内をさせて頂きたいと思います。

アクセスが伸びることにより、より多くのお問い合わせ、ご契約につながると思います。

是非ご覧頂き、この機会にご検討頂けたらと思います。

☆★☆対策キーワード【例】☆★☆

■対策キーワード(メイン)

・花 ギフト
・1.5次会
・ブライダルフェア

■対策キーワード(サジェスト)

・花 ギフト ○○○店
・1.5次会 ○○○会社
・ブライダルフェア ○○○会社

・課金条件
メインキーワードを検索した際に、サジェストでの対策ワードが表示された時点で課金となります。

=============================

『ご提案キーワード』

・キーワード「◯◯」

・貴社ご希望のキーワード

サービス料金:  1日 1,500円(税別)
御契約期間 : 90日 (3ヶ月間)

※複数キーワードをご希望の場合は別途でお安くお見積り致します。
※サジェスト表示までの期間は対策を開始した日より3営業日前後となります。

=============================
まずは90日の短期間ですが、弊社サービスで費用対効果を実感して頂き、 末永いお付き合いをさせて頂ければと思います。

—————————–

こんなメールです(一部特定されないように内容を変えています)。
資料も添付されていて、yahooのみ対応しているということでした。

先に結論を言うと、役に立たないので、やらない方が良いです・・・。

まず、「サジェスト対策」の「サジェスト」(suggest=直訳すると「提案」)とは何かと言いますと、検索キーワードを入力している最中(またはその後)に、検索候補(予測)が勝手に出てくると思いますが、その機能のことです。

こんな感じです。

160902-1

yahooでは虫眼鏡のマークと共に表示されるので、「虫眼鏡機能」とも言われています。

160902-2

googleやyahooなどの検索エンジンは、基本的には意図的に検索結果を操作して順位を上げたり、あるページに誘導するような行為は禁止されていますし、そういう行為に対する対策もしています。

とは言え、どこまで意図的かというのも線引きが難しいのも実情です。
そこをうまくやっているからこそのサービスなのでしょうが・・・。

ビジネスを行っている人々にとって、自分のホームページをもっと多くの人に見てもらいたいという気持ちはわかります。

短期的にはどんな手を使ってでも良いと思ってしまうかもしれませんが、検索エンジンが禁止している行為を行うことで生じるリスク(検索エンジンからなんらかの措置をとられたり・・)も同時に抱えるため、オススメは全くできません。

以前からこの手の営業はあったのですが、もう通用しなくなったと思っていたので、まだやってるのか・・という印象を受けます。

そもそも、インターネット検索において、「短期間で効果がある!」「簡単にアクセスが稼げる!」という話は、内容を疑う必要があります。

おいしい話は滅多にありませんし、ましてや顔も名前も知らない人から営業されるサービスは99.9%必要ない!と言えます。

もし確実にホームページのアクセスを短期間に稼げて、リスクのない方法があるなら、私もそれをやりたいくらいです・・。

検索エンジンにホームページが出ない。

せっかくホームページを作ったとしても、検索エンジンに出ない場合は、がっかりですよね・・・。

そういう場合、まず確認すべきなのは、

「出てはいるけど、順位が低すぎて見つからない」のか、
それとも「検索エンジンに全く出ていない」のか

この2点です。

じゃあ、それをどうやって確認するかというと、アクセス解析ツールまたはサービスを使います。

アクセス解析ツールとは、簡単に言えばホームページにアクセスされた数、どんな検索キーワードでホームページに来たのか、どのページを見たのか、などホームページへのアクセスに関する情報を解析・表示してくれるものです。

「google analytics(アナリティクス)」という、googleが提供しているツールがおすすめです。

ga

ホームページ運営にあたって、アクセス解析ツールは絶対に必要なので、もしアクセス解析ツールを使っていないのならば、すぐに入れてください!

・・・で、アクセス解析ツールを入れたとします。

ツールを使って、検索エンジンからのアクセスが少しでもあるのであれば、検索エンジンには認識されていることになります。

社名や店舗名を検索してホームページにアクセスする人は結構いますので、継続的にビジネスをしていれば誰かが確実にアクセスしているはずです。

ビジネスの業種・業態によっても違うので一概には言えませんが、ホームページの役割を把握しつつ、改善策を考える必要があります。

例えば、新規顧客を集めたいのであれば、特定の検索キーワードで探してもらえるように工夫する必要がありますし、既存のお客さんに対して発信したいのであれば、ブログを書いたり、ページをもっと見やすくしたりする改善が必要なのかもしれません。

怖いのは、ホームページが検索エンジンに全く出ていないことです。

先ほどのアクセス解析ツールで、検索エンジンからのアクセスがゼロだった場合・・・。

オープンしたてのホームページ以外で、今まで見たことないのですが・・・、万が一あったとしたら「事件」です。

当たり前ですが、ホームページが現在存在していないということもあり得ます。

特にドメインやサーバーの支払いをうっかり忘れたままで、サービスを止められてしまい、ホームページが動かなくなってしまった、なんてこともあります。

それならまだましですが、ホームページが乗っ取られているとか、ハッキングされたりして、googleに危険なサイトだと認定されてしまった可能性もあります。

以前、ホームページに不正にアクセスされ、勝手に怪しいファイルを入れられた結果、検索エンジンから抹消されかかったことがあります。絶対に起こらないとも言えません・・・。

上記のようなことがないように日々注意をすることが必要なのですが、ホームページをずっと監視しているわけにもいきません。

そこでおすすめなのが、またgoogleのツールなのですが、「Google Search Console (サーチコンソール)」というサービスです。

これを利用して、ホームページを登録しておくと、検索エンジン上で何か問題が起こった時に、メールで通知してくれます。ぜひ利用してみてください。

 

長くなりましたが、結局は「Google Analytics」と「Google Search Console 」のご紹介になってしまいました・・・。

ちなみにどちらも無料ですし、googleが提供しているサービスなので、使っておいて損はしないと思います。

ホームページの検索エンジン対策がしやすくなります。

お手伝いが必要でしたら、お問い合わせください

yahoo !知恵袋を使ったSEOの営業がありました。

最近あるお客さんへ営業のメールが届きました。
こういうメールにはくれぐれも注意していただきたいと思います。こんな感じのメールです。

————————————————————————

●●(お客さんの名前)様突然のご連絡にて失礼いたします。
△△会社にて集客コンサルタントをしている、□□(担当の名前)と申します。

現在、貴社でおこなわれておりますサービスで、何かご協力させていただけることがあるのではないかと思いご連絡いたしました。

■集客施策の一例
Yahoo!知恵袋を使った施策※期間限定施策

・成果型報酬
・質の良いお客様の獲得
・webプロモーションよりも圧倒的費用対効果

などで
3ヶ月で取引先100社を突破し、
当社でも驚くほど大変ご好評を頂いております。
※添付資料をご確認下さい。

————————————————————————

といった感じで資料も添付しています。

内容を見てみると、「Yahoo!知恵袋を利用した圧倒的なブランディングのご提案」と題して、「人気・流行りのメディアを使った潜在層・顕在層の囲い込み」をしませんか?という営業です。

Yahoo知恵袋に、「貴社がお客様から頂いた感謝の声 を弊社が代わりに分かりやすくま とめ、第三者目線のQ&A形式の 記事として作成致します!」と書いてあるではありませんか。

そして「検索結果1ページ目に設けられた特別表示枠に必ず掲載させます!」とも書いてあります。

簡単に言うと、yahoo知恵袋で自作自演の記事を書いて、それを検索エンジン(yahoo)の検索結果の一部分に表示させるようにします。
それによって、より多くのアクセスをホームページに誘導できるになり、集客ができる、というカラクリです。

今までも何度か「やらせ記事」や「ステルスマーケティング」などが話題になっているのに、まだやってるのかと、思いましたが、くれぐれもこういう話には乗らないようにしてください。

 

まず常識的に考えて、自作自演の記事はまずいですよね・・・。

そして、SEO(検索エンジン最適化)対策において、「必ず」というのは信頼してはいけません。

なぜなら検索エンジンの全てについて、どの業者も知るはずがないからです・・・。

いくら検索エンジンの傾向を研究したとしても、検索エンジン側も常にプログラムをアップデートしていますし、そういう故意に検索順位を操作しようとする業者の存在も認識しています。

こういう営業をする業者がまだいるのか・・・、とあきれてしまいますが、電話で営業してこないだけマシかもしれません。

それにこのメールを出してきた方も、意味をわかってやっているのか、上司に言われたから嫌々やっているのか、わかりませんので彼を責めることもできません・・。

どちらにしてもこういう話には乗らないようにしてください。
無駄な出費に終わるだけです。

仮に、検索エンジンで「絶対」に上位になれる、というおいしい話があったとしても、そういう場合は不特定多数の人に営業する必要なんてないですから・・・。